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レジオネラ属菌検査についてAbout Regionella sp.

浴槽内などではレジオネラ属菌が 繁殖しやすい環境にあります。 レジオネラ感染症は、最悪の場合 死に至る危険性があり注意が必要です。 関係施設では定期的に検査を実施し、 衛生管理を怠らないことが大切です。

レジオネラ属菌検査 Q&A


ここではレジオネラ属菌検査について多く寄せられる質問を掲載しています。



Q.レジオネラ属菌ってどんなものですか?

A.レジオネラとは自然界の土壌や淡水(川や湖)に生息する細菌の名称で、いろいろな種類があり、現在41菌種が認められています。これらを総称してレジオネラ属菌と呼びます。このレジオネラ属菌が、土埃などとともに浴槽内や冷却塔水、その他の人工環境水を汚染し、種々の条件で菌が人の体内に侵入すると、場合によっては死に至る危険性があるレジオネラ症を引き起こす原因になります。

Q.レジオネラ症とはなんですか?

A.レジオネラ症は、臨床症状からレジオネラ肺炎と、インフルエンザ様のポンティアック熱という2つの病型に大別されます。両病型とも人から人への伝染ではなく、共通の汚染された感染源から複数の人が感染して発病することがあります。厚生労働省発表の「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」で、レジオネラ症は四類感染症に指定されており、感染源を特定し、それを改善するために、レジオネラ症患者を診断した医師は診断後7日以内に患者の情報を保健所に届け出なければなりません。

Q.レジオネラ症の感染源と感染経路は何ですか?

A.レジオネラ属菌は、水を循環利用していて比較的水温が高く、他の微生物が多数共存しやすい環境、つまり循環式浴槽や空調のクーリングタワー(冷却塔)などで繁殖することがわかっています。
レジオネラ属菌は37℃前後で最もよく増殖し、70℃以上ではすぐに死滅します。一般的に20℃以下や50℃以上ではほとんど繁殖はしないといわれています。
浴槽の内壁や循環ろ過装置の内部などには、バイオフィルム(壁面に付着した微生物が増殖するとき粘液性物質わ体外に産出し、結合して生成された生物膜)が形成され、レジオネラ属菌やその他微生物の温床となっています。浴場の稼働とともに循環装置を作動させている公衆浴場では、たとえ毎日換水していても循環装置のフィルターにバイオフィルムが形成されレジオネラ属菌を定着させていることが多いのです。
これまで報告された集団発生の多くは、浴槽のジャグジーバスや打たせ湯などで飛び散ったレジオネラ属菌に汚染された水しぶきの吸引や、クーリングタワーの冷却水からのエアロゾルの吸引が原因となっています。

Q.どのくらいの菌数なら大丈夫ですか?

A.レジオネラに感染し、発症するかどうかは単に菌数だけではなく、吸引量や吸引した人の免疫力など、多くの要因が関係しています。したがって、「これ以下の菌数なら安全」という線引きはできません。実際、菌数が少なくてもレジオネラ症患者が出てしまう例もありますし、またその逆の例も存在します。
しかしながら、菌数が少なければ少ないほど、その水(浴槽水)がより安全な状態にあることは間違いないといえます。レジオネラ属菌が繁殖しやすい設備等を使用する施設は、定期的な検査を行うなどして、レジオネラ属菌を増やさないように日頃から管理を怠らないことが大切です。

Q.レジオネラ属菌の繁殖を防ぐ方法は?

A.以下にあげる方法が有効といえます。
  ・給湯水の循環状況について確認し、滞留水をなくす。
  ・貯湯槽、浴槽、配管、ろ過フィルターなどの清掃や換水を行う。
  ・加熱処理(70℃で20時間程度循環)などを行う。
  ・高濃度塩素により系内を一時的に消毒する。
  ・貯湯温度を60〜70℃、給湯温度を55℃以上に保持する。

Q.検査でレジオネラ属菌が検出された場合はどのような対応が必要ですか?

A.「新版・レジオネラ症防止指針」では、水質検査でレジオネラが検出された場合、エアロゾルを直接吸入する可能性の大きさによって、次のような対応が示されています。
(1)エアロゾルを直接吸入する可能性が低い場合
  100CFU/100mL 以上検出された場合は、直ちに清掃、消毒などの対策を行い、対策実施後に検出限界以下   (10CFU/100mL 未満)であることを確認します。
(2)エアロゾルを直接吸引する可能性が高い場合
  目標値は 10CFU/100mL とされています。レジオネラが検出された場合は、直ちに清掃、消毒などの対策を行  い、対策実施後に検出限界以下(10CFU/100mL 未満)であることを確認します。


Q.レジオネラの検査の必要性や頻度はどのように判断したら良いですか?

A.レジオネラ属菌が繁殖しやすい施設に関しては、「新版・レジオネラ防止指針」(平成11年 (財)ビル管理教育センター発行、厚生省生活衛生局企画課監修)に掲載されている感染症危険度因子の点数化によって判断することができます。危険因子の点数の合計によって、検査回数のおおよその目安を知ることができます。
詳細は「新版・レジオネラ防止指針」を参照されるか、当社にお問い合わせください。

Q.レジオネラ属菌検査をお願いしたいのですが?

A.ご検討ありがとうございます。
お問い合わせフォームまたはお電話・FAX・メールにてご連絡下さい。当社の営業スタッフより折り返し、お見積りからご依頼方法などを丁寧にご説明いたします。定期的なご依頼を検討されておられる場合は、年間検査計画などのご提案もいたします。
他に何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。





















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