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ノロウィルス検査についてAbout Norovirus


ノロウィルスによる感染症(感染性胃腸炎)は 年々流行が加速する傾向にあります。 ノロウィルスは非常に強い感染力を持ち 急速に感染が拡大しやすく注意が必要です。 弊社ではノロウィルスによる感染が特に急増する 10月〜3月は検査をおすすめしています。


ノロウィルス検査 Q&A


ここではノロウィルス検査について多く寄せられる質問を掲載しています。



Q.ノロウィルスってどんなもの?

A.普通の細菌よりずっと小さく、電子顕微鏡でなければ観察できないほど小さな粒子です。ウィルス粒子だけでは増えることができず、人間の生きた細胞の中でのみ増えることができます。人間以外の生物や食材の内部では増殖できません。そのため、ノロウィルスの食中毒は、人間特有の食中毒であるといえます。また、このウィルスは人間の体内で増殖した後、糞便中に大量に排出されます。その上、ウィルスの数が少数(数個から100個程度)であっても容易に感染してしまうほど感染力が非常に強いため、「食物⇒人」などの一次感染のみならず、「人⇒人」や「人⇒器具⇒人」などの二次感染も起こりやすく注意が必要です。

Q.ノロウィルスに感染するとどうなりますか?

A.ノロウィルスは感染してから症状が出るまでに、通常1〜2日かかります。主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38℃以下)などで、風邪の症状と似ています。一般的には比較的症状は軽く1〜2日で治りますが、まれに1日20回程度の激しい下痢をすることがあります。特にお年寄りなど体力のない方は、重症化する場合もありますので、注意が必要です。
また、症状自体は短期間で治まっても、ウィルスは発病とともに排便に検出され、その後1週間程度(人によっては1か月程度)排出され続けるため、油断は禁物です。特に調理従事者の方は、症状が治まったとしても、調理前の手洗いはもちろんのこと、調理時には手袋を着用するなどして、いつも以上に注意を払う必要があります。

Q.ノロウィルスの感染はどのようにして起きますか?

A.ノロウィルスの感染経路は多彩です。その中で最も多いとされているのが、調理従事者など、食事を作ることにかかわった人を経由して感染するケースです。一見すると健康そうな人の便からもノロウィルスが検出されることがあり、その人から気付かないうちに食材や食品が汚染される二次汚染による感染が非常に多いことがわかっています。その他にも感染経路としてノロウィルスに汚染された二枚貝を生や加熱不足で食べたときに感染するケースや、ノロウィルスに感染した人の吐物や糞便から直接感染するケース、その吐物や糞便を処理する介護人を介して感染するケースがあります。ノロウィルスは非常に少量でも感染が広がるため、集団食中毒が起こりやすく、特に注意が必要です。
参考:食品安全委員会

Q.ノロウィルスによる感染が起きやすいのはいつですか?

A.ノロウィルスの食中毒は通年を通して発生しますが、特に秋から冬(10月〜3月)にかけて多発します。これは秋から冬にかけて二枚貝などを生で食べる機会が増えることが原因といわれています。しかも、このウィルスは非常に感染力が強く、二次汚染された食品などから急速に感染が拡大しやすいため注意が必要です。
※大量調理施設マニュアルにおいても、必要に応じ10月から3月にはノロウィルスの検査を実施することが謳われています。

Q.なぜ二枚貝がノロウィルスによる食中毒の原因になることが多いといわれるのですか?

A.下水を検査すると年間を通じてこのノロウィルスが検出されることがわかっています。これらウィルスが河川を通って海に流れ込みます。二枚貝はエサを取り込むために大量の水を吸い込む性質があり、これによりエサと一緒にウィルスも吸い込み、体内で濃縮してしまいます。したがって、栄養が豊富な河口付近で養殖される牡蠣などは、その分ウィルスの汚染も受けやすく、またそれら牡蠣などを生で食べる機会の多い冬場は特に食中毒が起きてしまうようです。
また、“ 牡蠣には「加熱用」と「生食用」があるから「生食用」ならば大丈夫 “ と思われがちですが、「生食用」とは細菌の量によって決めているだけで、ノロウィルスが含まれていないという保証ではありません。さらに、ノロウィルスは細菌と違い、”保存方法が悪いから貝の中で増殖する”という類のものではないので、たとえ新鮮なものであっても食中毒になる恐れがあります。

Q.ノロウィルス感染症の予防法は?

A.ノロウィルスによる食中毒を予防するためには以下のことが大切です。
@加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱を行う。
A調理器具などからの二次汚染を避けるため消毒を行う。
B食品取扱者の衛生管理を徹底し、体調が悪いと感じたら早急に業務から外れる。
  一見風邪に似た軽い症状でもノロウィルス感染の可能性がありますので注意が必要です。

◆ノロウィルスの消毒方法について 
ノロウィルスの消毒(失活化)には、アルコール(エタノール)や逆性石鹸はあまり効果がありません。
ノロウィルスを完全に失活させるためには、塩素消毒と加熱処理が有効です。

・塩素消毒
塩素消毒については、拭き取りによる消毒と、漬け置きによる消毒が最も効果的といわれています。
拭き取りによる消毒は、調理器具等を洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)(塩素濃度が200〜250ppm必要)で浸すように拭くことでウィルスを失活化できます。この方法は汚染された場所の消毒にも有効です。また、漬け置きで消毒する場合は塩素濃度が1000ppm必要です。これら消毒液は、いずれも家庭用の塩素系漂白剤で簡単に作ることができます。(家庭用の塩素系漂白剤は、塩素濃度が約5%程度です。)
拭き取り用は、水1000mlに対しペットボトルのキャップ1杯、浸け置き用は、水1000mlに対しペットボトルのキャップ5杯で必要濃度が作れます。(※塩素系漂白剤の取り扱いには「使用上の注意」を十分確認してください。)
注意:塩素は、時間とともに濃度が低下しますので、消毒液は必ず使用時に作ってください。

・加熱処理
加熱処理による消毒は、85℃以上の熱湯で1分間加熱する方法が有効です。
ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これらが口に入って感染することがあります。したがって、嘔吐物や糞便は乾燥してしまう前に速やかに処理し、処理後は十分に換気を行いながら、ウイルスが屋外に出て行くよう注意を払うことが感染防止のために重要です。
参考URL:食品安全委員会
熊本県健康危機管理課

Q.ノロウィルス感染症の効果的な治療法はありますか?

A.残念ながら現状では効果的な治療法やワクチンはありません。細菌ではないため、抗生物質なども効果がないといわれています。そのため、治療法は輸液などの対症療法に限られるようです。
したがって、まず感染をしないよう注意を払い、予防を徹底することが大切です。

Q.ノロウィルス検査をお願いしたいのですが?

A.ご検討ありがとうございます。
お問い合わせフォームまたはお電話・FAX・メールにてご連絡下さい。
当社の営業スタッフより折り返し、お見積りからご依頼方法などを丁寧にご説明いたします。定期的なご依頼を検討されておられる場合は、年間検査計画などのご提案もいたします。
他に何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。







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